極悪SMサークル




 桜舞い散る4月

この春、晴れて大学生となった高瀬瑞希は,

実家を離れ、大学生として初めての授業も経験し、

新しい生活にも慣れ始めると、ようやく普段の落ち着きを取り戻していた…。


そんなある日の放課後、瑞希は構内で配られた書類に目を通しながらつぶやく。

瑞希「ふう…そろそろ学校にも慣れてきたし、何か新しいこと始めなきゃね」


瑞希の手には、学生達による様々なサークルの、アピール文や写真などが掲載されたパンフレットがあった。

瑞希「うーん…高校の時はテニス部だったから、テニスサークルで良いと思うけど…。

   
せっかくだし一応全部回ってみようかしらね」

瑞希は、新しい大学生活をスタートさせるにあたって、

今後の交友関係の要であるサークルの選択は、慎重かつ

気に入った物があれば何にでもチャレンジするという意気込みで、

各サークルが集まる会場へと足を運んだ。



その日は、瑞希の様に、まだ入部を決めかねている新入生達に対する、

説明会や演習などが、構内のいたるところで行われていた。


漫画系サークル部員「ちょっとそこの君!!好きな漫画は?ウチは絵が描けなくても全然大丈夫だよ」


瑞希「えっ…?」


アニメ系サークル部員「いやいや、こっちに来なよ、ウチは居てくれるだけで十分だからさあ」


コスプレ系サークル部員「ちょっとちょっと!!あんた達、どーせ即売会で客引きの為の
            コスプレ売り子にでも、させる気じゃないの!?」


漫画系サークル部員「い、いや…そんな事は…」

アニメ系サークル部員「なあ、ハハハ…」

コスプレ系サークル部員「全く……。っと、それよりあなた、ウチ来ない?
            コイツらと違って、アタシ達は健全でマジメ!!コスプレに命賭けてるからね。
            服の作り方もちゃんと教えちゃうし、写真集とかも作ってあげるからさあ?」

瑞希「えっと…私はちょっと…そういうのは……」


瑞希は、そのサイドポニーテールと、よく目立つ大き目のリボンのせいか、

オタク系サークルの人間に同類と間違われてしまい、

何度も声をかけられては、入部の勧誘をされていた。


瑞希「はぁっはぁっ…やっと振り切れた。
   ああいうのは和樹や大志達で十分よ、ホントに…。
   けど、どうしよう…。
   テニスサークル……やっぱ、これにするべきかな…」



サークル案内用パンフレットを見ながら、テニスコートのある方向に向かう瑞希。



その途中、廊下を歩いていると背後から突然、男に声をかけられる…。


謎の男「よぉっ、新入生か?」



瑞希「えっ?あっ…はい!!」



謎の男「もうサークル決めたのか?…まだだったらこっちに来いよ」



瑞希に急に声をかけてきた男は、後ろを指差しながらそう言った。

その男は、大柄で多少筋肉質ではあったが、他の体育会系のサークルとは違う独特の雰囲気を持ち、

腕には、本物かどうかは確認できないが、特徴的なタトゥーが施され、

瑞希は、また別種のオタク系サークルかと思い、パンフレットに目をやる。

謎の男「あ〜、それにゃオレ達は載ってねーよ。
    ま、ウチだけじゃなく、どこのガッコにも上に認められてない
    地下サークルみてーなのは、よくあるしよ〜?」


瑞希「えっと…何のサークルですか?」


謎の男「まぁ、なんだ…説明しづれーし、行ってみりゃあスグにわかっからよ…」


その男に、ぶっきらぼうにそう言われ、瑞希は少し不信に思ったが、

全く覗かずに断るのも上級生に対し悪いと思い、言われた通りついて行く事にした。


謎の男「じゃあ、こっち来な」


男は瑞希を案内するが、男の指差した方向にすぐ部室があるわけではなく、

地下への階段を降りた後、何度か角を曲がり、ようやくその場所にたどり着く事が出来た。

途中何度か、別のサークルらしき部屋があったが、

進めば進むほど薄暗く、人気が少なくなっているようだった。


瑞希「…いつも…ここで活動を行ってるんですか?」

謎の男「あぁん?違うぜ、今日は新入部員を集める為に、ココ借りてるだけだ」



瑞希の不安は一瞬治まったが、部室内に入ろうとしたその時、

ふいに、すれ違った女子新入生の表情が少し気にかかった。

どうやら瑞希同様、このサークルに見学に来たらしいのだが、

あまり良い顔色ではない様子だった。

しかし、ドアの手前まで来て帰るわけにも行かず、

瑞希は男に連れられ、恐る恐る中へ入っていった。



ガチャッ!!


瑞希「!!」


瑞希は、その光景に愕然とした。

その六畳ほどある部屋の、壁や机の上には、ロープやロウソクなどのSM用の道具を始め、

見たことの無い拷問器具の数々が展示されていたのだ。

これを見た瑞希は、先程すれ違った女学生達の様子も当然だとすぐに納得する。


謎の男「なっ、少しは分かったろ?オレ達の活動がよー?」

瑞希「そっ、そう…ですね…」



瑞希は気になる事も少しはあったが、あまり係わり合いになるのもマズいと思い、

余計な質問なども避け、適当に見物してから早々に立ち去ろうとした。


謎の男「おいおい、ちょっと待てよ、本番はこっちだぜ?」


この部屋から出ようとする瑞希を引き止める男。

確かに部屋の奥にはまだドアがあり、いかにも何かがありそうな雰囲気だった。

瑞希「えっ?」

謎の男「さぁ、入んな」


ギイッ…。


その扉が開いた瞬間、瑞希は絶句する


瑞希「…なっ!?…こ…これ……!!」


瑞希が背中を押され、入ったその部屋には、

先程の部屋とは比べ物にならないほどの、衝撃的な光景が広がっていた。


あの道具をいったい何に使うのか?

他の部員は、どこで何をしているのだろうか?

そして、肝心なこのサークルの活動内容…。


今まで、瑞希の頭に浮かび上がっていた疑問であるそれらの答えは、

目の前に広がる状況を見れば、スグに理解できた。

がしかし、同時にそれは、瑞希の想像以上のモノでもあった。


謎の女「オ…オゴォ!!」


なんと、そこには裸の女と、それを取り囲むように四人の男達がおり、

女は、身動きが取れないよう、ロープやベルトで手足を固定された上、目隠しと口枷までされていた。

しかも、部屋の中央付近の天井にはフックがあり、そこからロープを吊るされているため、

体への負担はかなりのものである。

そんな女に対し、男達は数人掛りで四方からムチや棒を使い、激しく責め立てていたのだ。

それに良く見ると男達は全員、ほとんど裸の状態で、

身に着けているものと言えば、黒いビキニパンツと顔を覆うマスクのみであった。

彼らは部屋にいきなり入って来た瑞希達に対し、一瞬視線を送ったが、

すぐさまプレイは再開され、その行為に再び没頭した。


謎の男「へへへっ、どうだ?これでオレ達のサークル事、少しは分かっただろ?
    …おい、新入部員にアレを見せてやれよ!!」


瑞希「…新入部員って…?…私、ここに入る気は…」


謎の男「まあ見てろよ、今日はこれで最後だし、オメーだけにイイモン見せてやっからよw」



男がそう言うと、女を責めていた男達の中の一人が口枷を外し始めた。

その瞬間、女が叫ぶ!!


謎の女「…ングッ!!ハァッ、ハァッ…たっ、助けてぇ!!
    そこにいる人っ!!誰か呼んでき…ウッ!!グゴォ!!」



女は、目隠しをされているため、見学者が誰なのか確認出来ているわけではないが、

それは、明らかに瑞希に対して、助けを求める呼びかけであった。

しかし、すぐに男に取り押さえられると、今度は別のタイプの口枷を装着され、

再びまともな言葉を発する機会を奪われてしまった。

謎の男「ったく、調教がなってねーなー。今回は少しハードな、しつけでキメてやれ!!」

それを聞いた男達は、瑞希の視線など一切気にせず次々にビキニパンツを脱ぎ捨て、

股間のペニスを露出させた。


瑞希「えっ!?…や……ちょっ!!…いったい…何を!?」


瑞希は、初めて見る勃起した大人の男性器にも驚いたが、

この女に対する仕打ちは、さらに想像を絶する物であった。


謎の男「始めな!!」


ジョボッ…ジョボジョボッ!!ジョロロロ〜ッ!!

ドジャア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!

謎の女「オ゛ッ!?ゴボオ゛ッ…オ゛ボゴェェェェェェェッッ!!!!!」



なんと、その合図を聞いた男達は、ペニスを女の顔に近づけると、

その口枷に向かって、一斉に小便をし始めたのだ。

それをされた女は、たまらず顔を背け、小便を吐き出そうとするが、

男達の腕力には敵うはずもなく、すぐに取り押さえられてしまう。

しかも、彼らの小便の量はかなり多く、その女の口はあっという間に一杯になり溢れ出した。


瑞希「ひ、ひどい…」


女は、口に入った小便を必死に吐き出そうとするが、

先程交換された口枷は、それをさせない為の道具であり、

強制的に口を開けさせられ、入れられたものを飲み込む事しか出来なかった。

しかも男達は、暴れる女の顔をさらに上に向かせ、

今度は口だけでなく、鼻にまで小便を流し込み、

器官にまで入ったそれは、女を窒息寸前まで追い詰める。


謎の女「ガボボッ!!ゴボッ!!オ゛ッゴェェェェ〜ッ!!!」

謎の男「…どーだ、うちのサークルに来ねーか?…歓迎するぜぇ?」

男は、女の口から逆流する小便を見ながら、瑞希にそう言った。


瑞希「わ!!…私は…遠慮して置きます…」


瑞希は、小声でそう言うと、足早に部室から立ち去った。



あれから数時間後…。


テニスサークルの男「ちょっと君、人の話し聞いてる?」


瑞希「…あっ、はいっ!!……すいません!!」



瑞希はその後、テニスサークルを見学しに行ったものの、先輩達の説明も上の空だった。

ついさっきまで目の前に広がっていたあの光景は、瑞希にとってあまりにも衝撃的であり、

彼らの姿が、いまだに脳裏に焼きついて離れなかった。

それに、拘束されていた女の方も気掛かりだった。

あの悲痛な叫びは演技だったのだろうか…?

瑞希の頭の中は、そんな様々疑問や憶測が渦巻いており、

テニスサークルの先輩達の説明が、ほとんど耳に入ってこないのも当然であった。


瑞希は、その後もいくつかのサークルを回っては見たものの、

結局その日は、どこのサークルへの入部も決めることは無いまま、

気付けば辺りは薄暗く、時刻はすでに午後18時を回っており、

瑞希は、そのまま大学を後にした...。