ザザーッ……ザザーッ……



波の音が絶えず鳴り響く以外、何も聞こえない静かな岩場...。


瑞希は、その色白で柔らかく、透き通るような肌にサンオイルを塗りながら、

はるか遠くの水平線を見つめていた。


あれから数分後。


海をひとしきり眺め、その風景を堪能することが出来た瑞希は、

昼食前に、一泳ぎしようかと考えていた。

待ちに待った、今年初めての海水浴。

今回は一人きりではあるが、

体を動かす事を好み、スポーツ全般を得意とする瑞希にとって、

むしろ誰にも邪魔されず、自由に泳げるこの空間を前に、心躍らせていた。


…だがその時だった。


…ザザッ!!


さっそく海に入ろうと、立ち上がろうとした矢先、

どこから現れたのだろうか?…数人の男達が突然現れ、瑞希の周りを取り囲んで来た。

彼らのその風貌は、皆日に焼け、浅黒く、ガッシリとした体系の若者ばかりで、

それでいて今風の、いかにも遊んでそうな感じにも見える印象だった。

しかし、そんな彼らを前にしても瑞希は全く動じる様子が無かった。

さっきまで浜辺の入り口付近に山の様にいた、ナンパ男達の1グループが、

偶然、この岩場に入り込んで来ただけに違いないと思ったからである。

そう思った瑞希は、このナンパ男達をどう断るかその事だけを考えていた。


だが、瑞希はしばらくして、男達の様子が先程までとは少し違っている事に気付く。


男達「……」


瑞希「…あ……え、え〜と…?」


男達「……」



なぜか、彼らのその口からは、いつまで経っても瑞希を誘うお約束の決まり文句などが出てくる事なく、

ただ無言で、目の前に座っている初対面の女の体を、ジロジロと眺めているだけだった。

それに良く見ると、どの男も自分の股間の辺りをしきりに握ったりコスったりしており、

心なしか、先程よりもその部分の膨らみが大きくなっている事にも、瑞希は気付き始める。

しかし、瑞希は男達のその行動を不審に思いつつも、どうして良いかよく分からず、

ただ呆然とするしかなかった…。
                 
                 
だがしばらくすると、目の前で何が起こっているか分からない瑞希に対し、

男達は突然、大胆な行動に出た!!